色を作る事ができない現代の子どもたち

ネイルスクールで関わってる子供たちを見ていると、子供たちの色を作る感覚が薄れてきているような感触があります。

それは子供たちだけでなく、ネイリストになろうと志す大人も同じに思えます。

スマホが普及した世代からの、ネイリストの色彩感覚が薄くなったな、と肌で感じます。

色彩に関する感覚や知識が減少してしている背景にはいくつかの要因が考えられます。

目次

デジタル化と画面中心の生活

近年の子供たちは、デジタルデバイスや画面に接する時間が増えています。

コンピューターやスマートフォンの普及により、ビデオゲームやインターネットの利用が一般的になりました。

これにより、実際の物体や自然界の色彩に触れる機会が減少しているかもしれません。

色の提示が簡略化されている

子供たちはパソコンやスマートフォンの画面を通じて、あらかじめ決まった色が提示される状況に慣れてしまっているかもしれません。

またそれだけでなく、商品の物でもかなり揃って便利な世の中になったと感じます。

例えば色鉛筆。昭和時代から考えると、色の種類が多い色鉛筆のセットが、手に取りやすい位置に増えたように思えます。

このような状況から、色を自ら作り出すという経験が少なくなっている可能性があります。

芸術や創造的な活動への時間の制約

現代の子供たちは学業や習い事、さまざまなスケジュールに忙しく取り組んでいます。

そのため、自由な時間や余暇が限られていることがあります。

暇な時間があれば絵を描いて遊ぶ、マンガを模写して色を塗る、手工芸品を作るなどの活動は、色を作り出す感覚を養う機会となり得ますが、時間の制約により十分な取り組みができないかもしれません。

また暇さえあれば、YouTubeやSNS、ゲームの時間に充てることが増えた環境は否めないことでしょう。

色彩能力の変化とメリット

ネイルを通して、さまざまな色の組み合わせや調和を学び、色の明るさ、彩度、トーンなどの特徴をより敏感に感じ取ることができるようになることで、日常生活の中で、こんなメリットにつながります。

  • 日常の視覚体験がより豊かになります。色の微妙な変化やニュアンスを感じることができるため、周囲の景色や花、食べ物、衣服などの色彩の美しさをより鮮明に認識することができ、より日常の生活が楽しく感じます。
  • 自分自身の気分や雰囲気をファッションで表現したり、絵画、デザイン、インテリアなど、さまざまな分野で自分自身のアイデアを色彩を通じて表現することができます。
  • 色彩能力が高まると、周囲の環境をより詳細に把握することができます。色彩の変化やパターンに敏感になるため、地図や道案内、物体の特徴や状態の把握など、日常の生活においてより効果的に環境を認識することができます。

このように、私たち大人になって目の前の色彩を当たり前に捉えているのかもしれませんが、気づかないところでいろんな面での差があるのかもしれません。色を学ぶことによって、思った以上のメリットにつながります。

まとめ

現代におけるさまざまな要因が重なり合って、子供たちは色を作り出す感覚が薄れてきているように思われます。

色を作り出すというのは、創造力だけでなく、自分で考える力が必要です。

現代では、自分で考えなくても検索したら回答が出てきますし、ないものを作り出すという活動をしなくても手に入る便利な世の中になっている分、人間そのものの考える力や作り出す力が弱くなってきています。

色彩を作る行為は、小学生からでも体験させてあげることがベストです。

子供たちが自由に色を選び、組み合わせる機会を提供することで、色に対する感覚や創造力を養うことができます。

ネイルスクールViViでは、楽しくネイルデザインを学ぶとともに子供たちに色を作る事を学んでもらいます。

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